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【影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか】頼み事は小さいことから始めるべし!

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【影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか】頼み事は小さいことから始めるべし!

今回は小いさなお願い(小さなコミットメント)の効果を紹介します。

普段何気なく「ペン取ってくれない?」といった簡単なお願い。

実はこの簡単なお願いには大きな影響力があります。

では、どんな効果なのか早速見ていきましょう。



小さなお願い(小さなコミットメント)がもたらす効果

まず初めに小さなお願いにはどんな効果があるかお伝えすると、

小さな要請(簡単なこと)から始めることで後の大きな要請(難しいこと)に対しても承諾を得やすくなります。
例えばですが、道中で「簡単なアンケートを口頭で答えてくれるだけでいいのでお願いします。」と頼まれたとしましょう。
この時に「1、2分で終わりますので」ととにかくアンケートに答えることが簡単ですよと相手が伝えてきます。
それに対して、「いいですよ。」と答えてアンケートに答え始めたとしましょう。
それでいざアンケートを答えると、答えるのがめんどくさい質問が来ても答え続けますよね。
簡単と言われて答えたけど、思ってたよりややこしかったなと感じた経験を何回かしたことがあると思います。
これがまさに小さな要請がもたらす効果です。
これがもし「こんな質問(例えば、○○政策についてどのような意見を持っているか3つ教えてくださいとか)があるのですがアンケートに答えてくれませんか?」と先に答えるのにめんどくさそうな質問内容とわかっていたら、多くの人が断るでしょう。
しかし、簡単なアンケートと言われてこの質問をされたら多くの人が答えます。
この原因は初めの小さな要請を承諾したことで相手に一貫性を持たせることができるからです。
「一貫性ってなんだ?」ってなると思うので説明しますね。


小さな要請を承諾することで生まれる一貫性とは?

まず言葉の意味をいうと、一貫性とは「最初から最後まで矛盾がない、筋がとおっている」という意味です。

ここでいう一貫性とは小さな要請を承諾したことにより自分自身で「承諾したから自分は最後までやり通すんだ」と思うことです。

アンケートでいうと「うわぁ~、いざ質問を聞くとめんどくさいな」と思っても、「いや待てよ、やるといったからにはアンケートを最後まで答えるぞ」と最初の承諾から一貫性が生まれます。

小さな要請が「自分はどんなアンケートにでも答える人なんだ」と自分自身に対する認識を変え、次の大きな要請も承諾して受け入れさせます。

一貫性についての補足説明です。

わかりやすい例を挙げると競馬でどの馬が勝つか予想したとします。予想した後だと、初めにこの馬が勝つと予想する前よりもなぜか自分の選んだ馬が勝つと強く信じ込んでいるといったことはありませんか?

これは自分が「この馬だ」と決めたことで一貫性が生じているからです。



小さな要請と大きな要請の関係性が薄くても効果はある!

今紹介したのは1つ目の要請(アンケート答えて)と2つ目の要請(答えるのがめんどくさいアンケートの質問)はどちらにも関係性がある場合でした。

それに対して、2つ目の要請が1つ目の要請と内容が異なるような場合でも承諾しやすくなります。

実験で紹介された例としては、1つ目の要請が「町を美化しよう」というステッカーを貼ってもらい、

次の2つ目の要請に家の庭に安全運転の看板を立ててもらう場合でも承諾しやすくなったと結果が出ています。

町を美化することと安全運転の看板を立てること、この2つの関係性は薄いですが1つ目の要請を承諾したら2つ目の要請も承諾しやすくなるといったように、要請の内容に関係性は必要ありません。

ここからもわかるように相手から承諾を得やすくなるには、1つ目の要請がポイントです!

使う際に意識したいのが、自分の本当にしたい要請とそのための小さな要請の難易度の差を意識することです。

使っていく中でどれくらいの差が1番承諾を得やすいか自分なりの物差しを見つけることができます。

是非試してみてください!

詳しくもっと知りたい方は影響力の武器をチェックしてください!



〇参考文献
ロバート・B・チャルディーニ、影響力の武器[第三版]:なぜ、人は動かされるのか、誠信書房、2014/7/10、492p

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