AIの発達により第二言語を学ぶ必要はなくなる!?英語・韓国語・中国語などを学ぶ意味とは?

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AIの発達により第二言語を学ぶ必要はなくなる!?英語・韓国語・中国語などを学ぶ意味とは?

AIの発達により日本語しか喋れなくても、海外の人と自然なコミュニケーションが取れるようになってきました。

ひと昔前だと翻訳アプリでなんとなく翻訳はできるけど、ニュアンスや意味が違ったりすることが多々あり、少し不便でした。それが今はAIの発達によって、高いレベルで翻訳ができるように変化しましたね。

そうなると海外で生活したい人や他国の言語をがっつり使う人たちなら第二言語を学ぶことにしっかりとした目的がありますが、そうでない人(学校の教育上勉強している、仕事で第二言語を使うけど翻訳で十分、日本内に一生住み続ける)にとっては第二言語を勉強する必要や意味はないのでしょうか?

そこで第二言語を学ぶ意味について明らかにしていきます!

ちなみにですが、世界でのマルチリンガル(複数言語習得している)の人口は約60%とされており、世界人口の半数以上(約45億人以上)が複数言語を使えます。

日本人では、バイリンガルの人口の割合は10%~30%と言われています。(約1200万人~約4000万人)



第二言語を学ぶ目的とAIによる変化

私たち日本人にとって第二言語といえば、英語が1番連想されやすいと思います。

ここで質問ですが、

学生の頃に英語(第二言語)を勉強していたのは何のためでしょうか?
あるいは今、第二言語を勉強している人は何のためにしているのでしょうか?

答えとしては学校の成績のため、英語を喋れたら将来のアドバンテージになるから、仕事のため、外国の人とコミュニケーションを取るため、あるいは海外に興味があって住みたいから、他言語に興味があるからといった理由が考えられます。

第二言語を学ぶ理由・目的は一時的な目標のため、あるいは個人的に興味があるから学ぶことが多いです。

TOEICで高得点を取って、年収UPを狙う方もいらっしゃいますね。

AIが発達した今では翻訳したい内容を入力して少し待つだけで訳されるため、大量の時間を費やして言語を習得する必要が無くなりました。

ときどき翻訳の内容が翻訳前の内容とニュアンスや意味が少しずれている場合はありますが、大量のデータを日々学習しているAIであれば、完璧な論理パターンを習得するのも時間の問題だと考えられます。

「他言語が必要な場面になればAIで翻訳」が日本人の常識になるかもしれません。

AIが言語の壁を取り除いてくれるから第二言語を勉強する必要はないと考える人は少なからず増えるでしょう。となれば、私たちは第二言語を何のために勉強するようになるのでしょうか?

個人的な海外への興味をもとに第二言語を学習する(海外の人と直接話したい、海外で生活したい、ワーホリをするなど)ことだけが第二言語を学ぶ目的になっていく。そして、個人的な海外への興味がなければ第二言語を勉強しない人が増えていく…これは非常にもったいないことです。

なぜならば第二言語を学ばなくなることで、私たちは言語から得られる大きなメリットを手放しにするからです。

私たちは第二言語を学ぶときに考えるのは、言語をどう使うか・活かせるかを考えます。

しかし、第二言語を学ぶことにどのような効果があるか知ろうとしないでしょう。(と言うより考ない)第二言語を学ぶ目的がない人・学ぶ必要がないと考える人でも第二言語を学ぶことで得られる効果を知れば、多くの人が勉強する必要があると考えるようになるほどのメリットがあります。

AIの発展により翻訳技術が向上していることから一見、第二言語を学ぶ必要性は低くなっていると思うかもしれませんが、第二言語を学ぶことには大きな意味があります。



第二言語を学ぶことで得られる効果

ここからは第二言語を学ぶことで得られる効果について紹介していきます。

正直、得られる効果を目的に第二言語を学ぼうと思えるほどメリット大です!

得られる効果としては、

・アルツハイマー病やその他の認知症発症を4年~6年遅らせる(認知予備脳の強化)
・メタ認知や合理的思考を鍛えられる
・脳の実行機能の向上に繋がる
・創造性が向上する
・論理的で正確な判断をしやすくなる
脳機能の向上・メタ認知・思考力・創造力を伸ばせるといった効果があります。

メタ認知はあまり馴染みのない言葉と思うかもしれませんが、非常に重要な能力です。

簡単に説明すると「自分の思考に対して、もう1人の自分が冷静で客観的に判断し、活動に反映させる能力」です。

頭の中にもう1人の自分がいる感じです。

第二言語を学ぶというのは単にマルチリンガルになるだけなく、最高の自己投資になります。

第二言語を学ぶだけでアルツハイマー病の予防になるというのは、意外なメリットかもしれませんね。アルツハイマー病の予防として、毎日運動や読書をして自分の体や頭の健康を意識している人は多いのではないでしょうか。

しかし、毎日運動や読書をするとなると大変でなかなか続きにくいというのが現状。それに対して、言語は1度習得してしまえばアルツハイマー病の予防になります。

言語で得られる効果(メリット)は継続的ということです。

というのは、脳が常に複雑な作業を無意識に行うからです。

例えば、第二言語で英語を習得したとしましょう。日本人同士で会話するときは日本語がメインになり、英語圏の人と話すときは英語が会話のメインになりますよね。

そうなると日本人同士で話すときには英語はいらないので、脳が英語の言語活動を抑制して日本語の活動を促します。逆に英語圏の人と英語を話すときは、英語の活動を促して日本語の言語活動を脳が抑制します。

脳が複数の情報を処理するようになることで脳の実行機能向上やアルツハイマー病の予防に繋がります。他にも第二言語を学び、習得することで創造性の向上に繋がります。マルチリンガルは1つの単語からモノリンガル(1つの言語を話す人)よりも複数のことを連想することができます。

シンプルに日本語だけ知っている人と日本語と英語を知っている人では知識量が違いますよね。

そうなれば、1つの言葉に対して日本語だけでなく英語も連想されれば創造性が向上するのも当たり前に思えます。

創造力は何かと何かを組み合わせて、そこからアイデア作る力ですし。

第二言語を学ぶ最大のメリットはメタ認知・思考力を伸ばせることだと僕は思います!

なんで新しい言語を学ぶことがメタ認知・思考力を伸ばすことに繋がるのかと言うと、母語と第二言語の理解の仕方が理由です。

母語と第二言語に関する実験で、マルチリンガルの人に母語で「1番の良い思い出は?」と尋ねると母語を使っている時の記憶が出てきやすく、第二言語で「1番の良い思い出は?」と尋ねると第二言語を使用している時の記憶が出てきやすいことが明らかになりました。

これを人生で考えてみると母語を使っているときは感情豊かな子供の頃の記憶が連想されやすいため、感情的な思考になりやすいです。それに対して第二言語は感情豊かな子供の頃ではなく、勉強して言語を習得した過程(理性に基づいた)があるため、理性的な思考になります。

第二言語の習得レベルにもよりますが母語よりも第二言語を用いる時は理性が働くため、第二言語での思考は一定の距離が保ちやすいです。そのため、自分の思考に対して冷静に客観的に判断しやすくなり、論理的に考えれるということです。

母語は心に語りかけ、第二言語は脳に語りかけると言われています!

<おすすめの本>

『言語の力』英語や中国語、韓国語など第二言語を学習している人に是非読んでいただきたい1冊!

言語を習得することでどのような効果があるのかが詳しく書かれているので、第二言語を勉強している人のモチベーションアップあるいはモチベーション維持に繋がります。自分が習得したい言語に加えて、こんな副産物(効果)が得られるのかと言語学習者にとって最高の書籍です。

第二言語を学ぶ意味とは

以上のことから第二言語を学ぶのには、「最高の自己投資」になるという意味があります。AIの発達により第二言語を学ぶ意味がなくなることはありません。

子どもから大人まで第二言語を学ぶことには大きな意味があります。子どもにとって第二言語は単なる学校でする勉強の一環ではなく、将来の自分への自己投資や可能性を広げることに繋がります。

さらにメタ認知は勉強するときに大活躍する能力でもあります。自分はどこがわかっていて、どこがわかっていないか、何を学びたいかを把握して勉強するだけで記憶の定着率に大きな違いが生まれます。

メタ認知だけでなく、学習効率も向上するということですね。

大人にとっても第二言語を学ぶことは仕事での自身のパフォーマンス向上に繋がったり、年収アップ、あるいは転職でキャリアップに繋がる可能性があります。

人生を良くするために第二言語を学ぶのは良い方法ですね!

第二言語を学ぶか・学ばないかは自由ですが、AIの発達により学ぶ意味がなくなることはないのがお分かりいただけたと思います。僕自身もワーホリをして、第二言語を身に着けたことで思考力・創造力・メタ認知が向上したのを感じています。メタ認知は感情と上手く向き合うのにも役に立ちますよ!



〇参考文献

ビオリカ・マリアン、『言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?』 、桜田直美訳、KADOKAWA、2023/12/21

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